どうせ香港に行くなら「2046」の封切りの時がいいな・・。
とうすぼんやり思って、一念発起。
貧乏な上、初香港。たった一人で行って来ました。
くるくるパーな失敗ばかり繰り返し、色々な方々に迷惑を掛け倒してしまった、
その名の通りトンマな旅でしたが、とっても楽しかったです。
ミーハーでオタクでその上イラストレーターのくせにイラストが全くないというかなり適当な感じですが、
旅の思い出として書き留めてみたいと思います。
朝起きて、駅から空港までの、リムジンバスのチケットをコンビニに買いに行く。
昨日の凄い台風が過ぎ去って、快晴を期待していたのに、
なぜか肌寒く小雨がそぼ降っていた。
今思えばここからしてかなり予定と違う。
私の家から最寄り駅までは原付で10分くらい。
今日は荷物も重いことだし、奮発してタクシーを呼ぶ。
出発もかなり余裕を見て、午後6時の便，4時半集合の所を昼の12時には家を出た。
タクシー運転手の猛烈な怒濤の話し掛けに適当に相づちを打っているうちに最寄り駅に到着。
なんか忘れてる気がするな・・。なんて思いながらバックを探りつつ電車に乗る。
な・・ない・・・。
ない！ない！
・・・ないよ！・・まぢで！・・ないってば！
航空券の引替え券、
広東語教室の先生のお姉さん宛の手紙（5万円程の現金が封入されたもの）、
先生のくれたお餞別（香港ドルで10ドル）・・の超重要セット・・・。
が入っていなかった。
サーっと血の気が引くのを感じつつ次の駅で降りて引き返す。
隣の駅は各駅停車しかとまらない。
無情にも特急とかが何本も通り過ぎる。
あせりつつ各駅停車がようやくやって来たので乗り、
最寄り駅の駅員さんにトランクを無理矢理預け、
またまたタクシーに乗って家へ。
ばかだ・・バカすぎる・・ガビーン・・・・。
航空券等はセットになって封筒に収まりパソコンのヨコにちんまり置いてあった。
自分のバカさ加減にへきえきしつつ、最初っからとんだ散財をまき散らし、
今度はしょうがないので原付を飛ばしてまた最寄り駅まで戻った。
この間30分ほど。
これで一気に疲れた・・。
なんか浮き足だっているとしか思えない。
ああ、なんてくるくるパーなんだろうか・・。
それでも早めに出たおかげでなんとか助かり空港までのリムジンバスに乗る。
はあーー。
空港ではテロ警戒の為、バスの中にまで警備員が入ってきて
パスポートか身分証明書の提示を言われ、少し驚く。やっぱり怖いなあ。
そうこうしているうちに、3時前には空港についてしまった。
航空会社はANA。早めのチェックインを済ませ、空港内をうろちょろ。
日本最後の食事はハヤシライス。980円也をゆっくり平らげる。
それでもやることが無くなってしまい、早めに搭乗口へ行きぼんやりしていたら、
隣の子供が広東語を話している。話しかけたい！うずうずしながらも結局できずに
搭乗する。
機内はほぼ満員で驚く。隣に座ったお兄さんはかなり旅慣れた感じで優雅に過ごしていた。
それにひきかえ私は、荷物は多いは、出入国カードは間違えるは、
見てた映画（トムハンクスの「ターミナル」。しかも日本語吹き替え版・・）
を途中で消しちゃうは、かなりまぬけ。
ハヤシライスを食べたせいで機内食もろくすぽ食べられないし、
香港の新聞をよくばって二紙もとったせいでかさばってばりばりばりばりいってるし。
と、気が付いたら台湾の上空に来ていた。
台湾・・きれい・・・、台湾も行ってみたいな・・。
と窓からながめつつほどなく香港に到着した。
ドキドキしてきた・・。ああ・・うううう・・。
飛行機を降りたら、
帽子をかぶっていたためにいきなり税関のお姉さんに
帽子を取るよう命じられ、耳に検査機をあてられてしまった。
あれはいったいなんだったんだろう・・。
他のヒトは誰も止められてないのに。。。怖いよお。
滞在先が広東語教室の先生（香港人）のお姉さん（大家姐ーだいがあじぇ）の家なので、
大家姐が空港まで迎えにきてくれている。
とりあえず、電話をしなければならない。
さあここからは日本語なっしんぐの世界だ・・。緊張してきた。
「わい？おーはいごっぐう、いがおーはいほんこん、ねーはいびんどーあー？？」
ものすごくめためたに下手な広東語で電話する。
大家姐に、「飛行場のどこにいるの？」と言われ、
飛行場の中のシャトルトレインの前に居たため
「おーはい・・でぃんちぇー」（私、路面電車にいる）とかわけわからないことを
言ってしまい、相手を混乱させてしまったので、
「だんだんだんだん、おーじょいだでぃんわべーねーあ。だんだんだんだん」
（待ってて待ってて、又私、あなたに電話する、待ってて待ってて）
と言ってむりやり電話を切ったら、大家姐の方が私を見つけだしてくれた。
私の名前は古谷、で広東語で谷古と反対に書くと（正式には谷のヨコに口へん）
「ごっぐう」と読み、「ココア」という意味になるので、皆様には「ごっぐう」と
呼ばれている。
実はこの日、トニーレオンも韓国から香港に帰って来る日で、
たまたま同じような時間に韓国〜香港便が3便到着するのでちょっとトニーを待ってみる。
・・来ない。。。こない．．あああ。
結局来なかった・・。あたりまえか。
大家姐の家は香港のベットタウン「沙田ーさあてぃん」。
飛行場から直通のバスにのって沙田に到着。「ここが駅でここの靴が安い」
とか色々教わる。
家は2dk。典型的な香港の団地の15階。
「ファイティングラブ（同居蜜友）」のサミーチェンの部屋などを想像していただけば
いいかも。
私の為に一緒に住んでいる妹さんの部屋に大家姐が寝て、私が大家姐の部屋に寝る。
そして妹さんは私の居る間は実家に帰ってくださっているとのこと・・
いたれりつくせり。その上私のために、トニーレオンの映画のVCDを借りて来て
くれいていた・・。部屋も服がかけられるようになっていたり、冷蔵庫には
「豆腐花」などの甘いものがぎっしり入っていて、いつでも食べてね、
なんて言ってくれる・・。かんどうです・・。
お風呂からでたら、大家姐が近隣の地図をことこまかに書いてくれた。
多謝晒！！多謝晒！！！
感動の一日目。香港はそれなりに暑いけど快適です。
スタバの隣でやってみました。
嬉しすぎで感動。